香川県藤井高等学校
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香川大学創造工学部特別講義

11月19日、普通科ユリーカコースの高校2・3年生の物理履修生徒と高校1年生の物理に興味がある生徒を対象に、香川大学創造工学部の石原秀則准教授による特別講義がありました。前回に続き「物理の数学的表現Ⅱ」として、「物体の運動とベクトルの関係」を講義していただきました。物体の動きの表現方法として、ベクトルによる力の解析を利用して、実験ではその挙動を検証しました。

 

最初に、ボールを動かす力として2点で押す場合を実験しました。ボールを線に沿って動かそうと、試行錯誤しながら押していました。次に、ボールを固定する力として3点で押す場合を実験しました。どのように押さえればボールが動かなくなるか、再び試行錯誤を繰り返していました。そして、力のつり合う方向を発見したならば、押している方向を記録に取りました。実験に取り組む3人の力が入りすぎて、器具が破損するトラブルもありましたが、記録した3つの直線が1点で交わることが確認でき、生徒たちは安堵していました。物理現象を理解するうえで、ベクトルを理解することが重要な役割を持っていることを確認し、スポーツ科学やロボット工学への課題に傾聴していました。

 

(文責:高校教員)