11月15日(水)2限目~4限目に体育館で、全校生徒を対象に人権映画鑑賞会を行いました。この鑑賞会は、人権尊重の精神を身につけ、人権感覚豊かな生徒の育成を図るために行っています。教材映画・・・「見えないから見えたもの」-逆境を撥ね返す強い姿ーを視聴しました。この映画は、モンゴルに視覚障害者の訓練学校を設立した元岡山県立盲学校教頭である竹内昌彦先生の貴重な半生を描いた、愛と命の物語です。教員・生徒ともに真剣に視聴していました。最後に人権・同和教育主任より、障害者差別解消法についての話もあり、とても勉強になりました。その後、ホームルーム教室で感想文を書きましたが、どの生徒も真剣に取り組みました。
生徒の感想文より
竹内先生についてはテレビで耳にしたことがあるくらいで具体的にどんな方かは知りませんでしたが、今回の映画で先生の魂を見ることができて良かったと思いました。早くから失明しましたが、いじめに屈しない竹内さん自身の思い、また家族に対する行動、反対に家族の竹内さんへの温かい愛情が印象に残りました。自分の家族や配偶者がもし何かの障がい者だったら自分は果して最良の行動ができるのかと自分の弱さにがっかりする時もありました。私が出会った障がい者の方々にも色々な人がいました。重度の障がいで生活の全面的な介護が必要な人もいればある程度自活することのできる人もいました。皆と助け合いながら生活している人もいれば温かく見守るだけにしてほしいと思っている人もいました。テレビでは障がい者に対する法律や条例が新たに施行されたりするのをよく見かけるようになりましたが、肝心な自分はどうなのか。社会や他人に任せているだけではないのか。また、自分ができることはないのかをよく考え行動しなければならないと思いました。
「文責:高校教員」