休業の期間に失った授業をどのようにして取り戻すか?
少し見にくいですが、本来授業があるべき日に、各クラスの授業が何時間失ったのかを調べていました。
時間数が多いのが5教科になりますが、平均で各教科25時間失ってしまっています。ということは、5教科で125時間です。
これを少しずつ取り戻していく予定です。毎日、8限目は補講授業となります。これが、1学期に30時間確保できます。残り95時間です。
夏休みは、もちろん長期休業にはなりません。ほぼ毎日、補講授業があると思ってください。ただし、教育効果の観点から夏は1日5限までとします。夏は19日間の補講授業が組めますから、95時間の補講が可能です。
これで、合計125時間となります。4月18日にお知らせした「授業のスピードアップ」と合わせて、予定していた授業進度に追いつけるはずです。
現在の状況について不安な気持ちになっている保護者もいらっしゃるかと思います。私たち教員も在宅勤務が解除され、やっと全員がそろうことができました。これで、途中で途切れていた安否確認のための家庭訪問を再開することができます。授業ができない分、今後のクラス運営や授業方針について、連日、討議をしています。授業が再開できたら、昨年度以上に充実した授業を進めていきますので、待っていてください。
閉じ込められた現状は苦しいでしょうが、もう少し我慢してください。皆さんの安全のためです。日本全国に出された緊急事態宣言も徐々に解除されるでしょうし、今月末には臨時休業も解除されます。そこからが本当の「2020年度」のスタートです。
-4月18日の再掲載-
4月13日から始まる予定だった新年度の授業ですが、臨時休業のために3週間分ほどが実施できない状況です。
この対策として、藤井中学校では以下のように考えています。
ちなみに、5教科を対象として、各教科10~15時間の補講を考えることになります。
1.授業内容の変更
本来、授業は新しい内容ばかりを50分間するものではありません。
例.前時の復習5分+本時学習30分+問題を解く10分+復習・整理5分
より理解しやすい授業にするため、毎時間の新規の学習内容は30分程度に抑えていました。これは、藤井中学校が一般的な標準時間数よりも多くの時間を教科の授業時間にあてており、さらに、一般的な私立中学校とは異なり先取り授業もしていないためにできていました。
今回のなくなった授業をカバーするために、本時学習の時間を増やします。
例.本時学習40~45分+復習・整理5分
これを、年度当初に定めたシラバスと照らし合わせ、予定の進度に追いつくまで実施していきます。
具体的には、次のようになります。
30分の学習内容で4限実施すると120分かかりますが、40分の学習内容だと3限で120分の内容を済ませることができます。
月に20限の授業があるとすれば、今までの30分内容だと600分の学習でしたが、40分内容だと800分の学習となり、200分多くなります。ということは、6~7限分多く授業をしたのと同じことになります。これにより、1学期で臨時休業分を取り戻すことができます。
2.「自学」の時間を有効利用する
この自学の時間は、今年度に始まったものではありません。昨年度もありました。ただ、今まではせっかくの時間を有効活用できていませんでした。毎日7限後から17時までの40分間の「自分で学習する」時間です。
そこで、本年度より全員が席に座りその日の復習をしていく時間に設定していました。1日に勉強した内容を定着させるには、なるべく間をあけずに自分で整理整頓をしながら復習することが大切です。そのための時間なのです。
この自学の時間は、毎日40分間設定されています。この時間で、授業中にできなくなる「問題を解く」という時間に使うことができます。時間的にも、1限分の学習に匹敵するものです。この自学の時間が1学期に46回あります。
3.夏季休業中の学習時間を確保
1学期の終業式は7月20日です。年度当初の予定通りです。東京などの新型コロナウイルス感染の影響が大きいところでは終業式の延長が発表されたりしていますが、藤井中学校ではそれはしません。そのかわりに、毎年実施していた夏季ゼミを補講授業という形に変更します。(応用中心だった内容を基礎学習に切り替える。)その後の夏季ゼミは予定通りに実施します。