5月1日(水)3・4限に、藤井高校1年生を対象に人権・同和教育を行いました。今回の人権・同和教育は、瀬戸内国際芸術祭の会場にもなった国立ハンセン病療養所「大島青松園」がある高松市の大島を舞台に描かれたドキュメンタリー映像を視聴することから始まりました。かつて国の法律によって多くのハンセン病患者が強制隔離されたこの場所に、芸術祭が与えた光。島で60年以上暮らし続ける入所者の方に「長生きしてよかった」と思わせてくれた芸術祭。しかし、それまでの長い歴史の中にはたくさんの方の耐え難い思いや涙がありました。そんな歴史やそこで生きた人の人生と向き合った芸術家、そしてそこで生まれた芸術に触れた人など、様々な人の思いに映像を通して触れ、生徒の皆さんもいろいろと感じたところがあったようです。
生徒感想より
「この授業を受けるまで、ハンセン病というもの、ハンセン病という病を患い、こんなに辛い思いをして生きてきた人がいることを知りませんでした。でも、映像に出てきたNさんが、差別や偏見という辛さを乗り越え、毎日強く生きてきたことにとても感動しました。この映像を見て、間違った知識で生まれる偏見や差別の怖さを知りました。そして、正しい知識を持って、相手の気持ちを考えて、差別や偏見をなくしていかなければならないと思いました。」
(文責:高校教員)