3月2日火曜日、午前10時より、令和2年度卒業証書授与式が厳かに行われました。
今年の卒業式はコロナ禍ということもあり、例年とは違った卒業式。
暖房設備の整ったユリーカホールではなく、参加者の安全を第一に考えた結果、空間的広さと換気を重視し、体育館で行うことになりました。
また、国歌や卒業の歌、校歌の合唱も自粛。
すべての音楽は歌が入ったCD音源を使うことになりました。
この1年、一度も歌われることがなかった校歌がCD音源を通じて、久しぶりに体育館に響き渡り、教員の私でも、懐かしいような誇らしいような、何とも言えない感情が蘇ってきました。
振り返ってみれば、今年度はコロナによる休校から始まりました。
体育祭や文化祭といった学校行事はほぼ全て中止。
部活動も制限され、多くの試合や大会が中止となり、練習の成果を発表する機会さえ奪われてしまうという、本当に我慢の1年でした。
今回の卒業式も、香川県での感染の拡大を受けて、開催じたいが危ぶまれる事態となっていました。
そんな中、生徒達の門出を祝うために、PTA役員様を始めとした保護者の皆様、生徒を想う多くの人々の協力により、今回の卒業式を無事開催することができました。
本当にありがとうございました。
そして迎えた当日の朝は、あいにくの大雨。
そんな大雨の中でも、生徒達の表情は曇ることなく、最後の登校も笑顔が溢れていました。
多くの保護者様に見守られながら、卒業式を行えている現在の幸せを、生徒たちは実感していたことでしょう。
卒業式が終わる頃には、朝の大雨が嘘のように収まり、時折晴れ間も見えていました。
式典が終わった後は、各クラスごとに最後のホームルームを行い、教室でのクラスメイトとのひと時を名残惜しそうに過ごしていました。
「このクラスの、このメンバーじゃなかったら、卒業できなかった!」
「この3年間で親友と呼べる最高の友人に出会えた」
「振り返ってみれば、いい3年間だった」
そんな事を言いながら、卒業生140名は皆、清々しい表情で巣立っていきました。
卒業生の皆さん、改めてご卒業おめでとうございます。
これからが人生の本番ですね。
これからの人生の活躍を教職員一同、心より応援しています。
文責:高校教員