昨日、高校1年生を対象に人権・同和教育が行われ、今回はLGBT(性的少数者)に対する理解を深めることを目的に「カランコエの花」というドラマを鑑賞しました。
この映画のストーリーは、ある高校でLGBTについての授業が行われたことがきっかけで、生徒たちの中で「この中にそういう生徒がいるんじゃないか」という疑念が生まれ、教師にとってみれば「良かれと思って」した授業が波紋を呼んでいく内容でした。
このドラマを鑑賞した後、生徒は感想文を書きました。「友達がそうだったとしても受け入れたい。」「それは個性であって、その生き方は何も間違っていない。」「周りが面白半分にどうこう言う問題じゃない。」「同性でも異性でも、人を好きになるって素晴らしい!」「応援したい!」「自分がもしそうだったら、悩むと思うから、もし友達がそうだったら、相談にのりたい。」など、LGBTの方に対する肯定的な意見が多く見られました。
実際に、性的に悩みを抱えている人は日本だけでも10%前後いるというデータもあり、決して少数でもないくらい多くの方が自分の性について悩んでいるのかもしれません。
自分とは違う考え方や生き方もあることを知り、理解しようとすることが、相手を受け入れる第一歩なのかもしれません。
また、授業の終わりに、ここ丸亀市での取り組みについても紹介しました。ご存じの方も多いかと思いますが、バサラ祭りの中で行われたレインボーパレードは、そういった性的少数者の方に向けて「ここに仲間がいるよ、あなたは一人じゃないよ」というメッセージを込められたパレードで、丸亀だけではなく他県からも多くの方が共感し、参加したようです。
多様な生き方を理解し、自分たちがいる場所を生きやすい場所にしていきたいものですね。そのための学びを、これからも提供していきたいと改めて感じています。
文責:高校教員