10月14日、樹木医の高橋瑞貴先生による「森の学校」を開催しました。
子どもたちに、「もっと『本物』に触れて欲しい。もっと『生き物』に学んで欲しい。」という先生の常からの願いが生徒たちによく伝わる講座でした。
校内の樹木の観察をしたり講義を聞いたりする中で、先生の話に耳を傾け熱心にメモを取っている生徒たちの姿が印象的でした。
生徒たちの感想文の一部を紹介します。
私は正直、植物が生物で「生きている」という実感は湧きませんでした。けれど今日、樹木医の高橋瑞貴先生の話を聞いて、植えている植物は「木々」ではなく、それぞれに名前がちゃんとあり、人と共に歩んできた生物の1つと分かりました。一つひとつのに生き方があって、環境に応じて苦しかったり、辛いという感情もあって、同じ生命体であることに改めて気付かされました。木は話したり動くことは出来なくて、どうしても気に留めたり、興味を持つことは難しいけれど、深く知ることでまた1つ知識を深められました。今の現状では、その知識を活用する機会はあまりないかもしれませんが、後にそれが1つの「きっかけ」となって意外な所で自分を導いてくれると思いました。
今日で高橋先生に授業を受けたのは城辰小学校の時以来で2回目です。あの時はソメイヨシノやオオシマザクラを説明して治してくださり、今回はソメイヨシノだけでなく、様々な樹木の事を知りました。樹木の葉だけでもこんなにも秘密が隠されていたなんて驚きです。それに藤井中学校にはこんなにもたくさんの種類の木があるのは知りませんでした。直に説明してくださったりスライドを使って説明してくれたりして、とても分かりやすかったです。家に帰ったら、家にある木の葉や状況を見て、根が飛び出ていたり穴があいていたりしたら高橋先生に治しに来てもらいたいです!
今日、樹木医の高橋先生のお話を聞いて私が思ったことは、一つひとつの木にもちゃんとその木にまつわるお話や理由があるということです。イチョウの木は2億年以上も前に地球に誕生したことや、ヤマモモが丸亀市の木であることなど、他にもたくさん教わったことがありました。樹木医って何だか地味なお仕事だけど、使う器具などを見るとすごく大変そうな感じがしました。葉っぱをよく見ると、形や筋の入り方などそれぞれ違っていて、見ていてとてもおもしろかったし、楽しかったです。2時間という短い時間でたくさんのことを学びました。良い経験になったと思います。
(文責:中学校教員)